Sometimes Happy

縁のひとりごと

南座・納涼喜劇特別公演

昨日は母のリクエストで、南座藤山直美さんと前川清さんのお芝居を見てきました。
「恋のきつねうどん」
わかりやすーい喜劇。

助けてもらったうどん屋さん(前川さん)への恩返しのために、人間の姿になったキツネ(直美さん)。
1年が経って、キツネの世界に戻らなければならなくなった。
別れのシーン。
うどん屋さんの前川さんが以前渡そうとして渡せなかったかんざしを髪にさしてあげたあと、ふたりが抱き合うんだけど、泣けましたわ

そのあとがすごい!
宙乗りの直美さん。
南座の天井高く上がって、泳いだり、飛び跳ねたりしながら、笑顔で去っていきました。
すごい終わり方。
涙でうっとなっているところに、あんな姿を見せられたら、もう笑うしかなくて。

お芝居のあとの歌もなかなかよかったです。
前川さん、お芝居ちょっとあやしいけど(セリフとか)歌は安心して聴けます
きらきらの衣装で歌ってはりました。

「そして神戸」「東京砂漠」とか、やっぱりすごいね。
私、「雪列車」が好きなんだけど(知らないですよね糸井重里作詞/坂本龍一作曲。2番の歌詞がたまらない)、こんな季節なのに歌ってくれました。
直美さんもお好きって聞いたことあるから、彼女のリクエストかな?

おふたりともお客さんのことを本当に考えてやってはるなあと感じました。
ベテランさんだけど、全然えらそうじゃなくて、そこがいい。
特に直美さんには感心しました。

昼間の部を見たんだけど、3時近くまであるんですよ。
で、夜の部は4時から始まるんです。
これをもう1回やるの?これを1か月続けるの?と思うと頭が下がる思いがしました。
チケット代高いけど、それだけの価値はあります。

あんなに毎回全力投球じゃ、ものすごく疲れるだろうなと思うけど、ああいう手抜きのない姿を見せてもらうと、とても気持ちがいいし、元気をもらえた感じです。


なにげなく髪を切れた幸せな日は
「雪列車」糸井重里作詞/坂本龍一作曲