Sometimes Happy

縁のひとりごと

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絲山秋子さんの「イッツ・オンリー・トーク」(文藝春秋)を読みました。
2003年、第96回文学界(字が違ってごめんなさい)新人賞受賞作です。
とても面白かったです。
もう1篇の「第7障害」もよいなあと思います。
ここのところ絲山さんの小説を立て続けに読んできて思ったのは、何事も順番ってものが大事だなあということです。
最初に「袋小路の男」を読み、「海の仙人」「スモールトーク」「イッツ・オンリー・トーク」と読んできたわけですが、もし一番最初の出会いが「イッツ・オンリー・トーク」だったとしたら、その後「他も読んでみよう」
という気持ちにならなかったと思うのです。
何故かというと「イッツ・オンリー・トーク」は、EDの男が登場したり、痴漢も出てくるし、主人公はいとこと寝ちゃいそうになるし・・・とちょっとひいてしまうようなシーンがあるので、そういう部分ばかりが気になってきっと好きになれなかっただろうなと。
でも、「袋小路の男」「海の仙人」を読んだ後では「全然平気。全部オッケ〜〜」って感じなんですよね。
面白いものだなあと思います。

絲山さんのHPを覗いてみたら、登場人物の人気投票をされているところだったのです。
そういうことなら私もぜひ投票したいと思い、絲山さんへメールを送り、投票しました。
作家の方にメールを送るなんてちょっと緊張しましたよ。
結果がすごく楽しみです。