Sometimes Happy

縁のひとりごと

黒いベルト

先日デパートのカタログギフトが届いた。
母がお葬式に行ったからである。
「あんたが好きなん選んで送っといて」と言われ、悩んだ末、黒い革のベルトに決めて、葉書を送った。

早速届いたので中を見ると、確かに黒い革のベルトが入っていた。
だけど何かヘン。ヘンと思いながらもベルトを締めてみた。

よく締まる。とても長い。
・・・・・紳士用なのである

カタログは葉書を出したあと、捨ててしまった。
いつもなら届くまで置いておくのに・・・。
申込番号はメモしてある。


問い合わせの電話をかけると、女性が出た。
「注文したものと違うものが届いているように思うので、確認したいんです」と告げた。

紳士用と婦人用は別のページに載っていたので、おそらく間違いはないはずだが、あくまでも下手に出る。

お姉ちゃんの口調は丁寧だが、少し機嫌が悪そうだ。
わかるわかる。
きっと彼女は毎日のように、いろんな人と話をしている。
その中にはとんでもなく図々しい人もいるだろう。

注文はもちろん母の名前◎子。明らかに若くない人の名前である。
おばさん、しっかりしてや・・・といった気分なのかもしれない。


私「婦人用を注文したと思うんですが、どうも紳士用が届いてるみたいなんです」

お姉ちゃん「紳士用にも見えますね」
(カタログを見ながらの対応?)

私「あの〜真ん中の四角い部分にベルトを通して・・・」

お姉ちゃん「はい、穴が開いてますよね」

「開いてません」

この一言でお姉ちゃんの声が変わった。
わははは。

あなたは悪くない失敗したのは別の人。


ありがとう。無事に届きました。